CPE生産技術者マネジメント資格は、生産技術者として必要とされるマネジメントスキルの能力をより明確にするために、
2019年1月期の試験から名称が「CPE」から「CPE-B級」に変わります。
「CPE-ME」は、2019年11月期の試験より、「CPE-A級」とし、生産技術分野のプロフェッショナルとしての総括的なマネジメントを身に付けていることを証明します。
※すでにお持ちいただいている資格の価値が変わることはございません。
NECインタビューその3|CPEの学習を通して過去と現在の業務が繋がった
日本電気株式会社 ものづくり統括本部 エキスパート 黒羽昇一様に、2017年7月期CPE資格試験最高得点者としてインタビューしました。
(聞き手:日本能率協会 CPE事務局 森宮)
CPEの学習を通して過去と現在の業務が繋がった
森宮
きっかけはどうあれ、そこから前向きに取り組んだ結果がこのたびの最高得点での合格だったかと思います。
最初に教材が届いてから合格するまでの間、どのようなお考えを持って取り組まれたのでしょうか。
黒羽
教材は生産技術者向けで、製造現場で使われるような内容です。
私の仕事は現場の人がどんな業務をしているのかを把握し、それに見合う機能要件を決めるところから始まるのですが、残念ながら私には現場の経験が十分にありません。
それまでは、これまで関わってきた中で得た多少の経験値をもとにして、現場の人とはやり取りをしていました。
ところが、教材を読み込むと現場の人が話していたことの意味がすっと入ってきます。
過去に聞いてきた話が目の前の現実につながっていくわけです。
これは現在の業務に使える内容だと感じました。
現在担当している工場の統合において、仕組みを統合していくということは従来のやり方を変えていかなければなりません。統合していくという方向で現場の人を説得する際、反論されると、ベースとなる知識や経験がどうしても不十分なため、うまく説得できないこともありました。
しかし、CPEガイドのような基本的な教科書があれば、説得力を増すことができます。
だから、標準化作業にも十分使えるという印象を持ったのです。
私の中で不足していた部分を補うこともできたので、単に覚えるだけでなく、興味を持ちながら読んでいくことができました。
森宮
「これは日常の業務に使える」と感じ、非常に前向きに学習することができたわけですね。
黒羽
そうでないと、恐らくそんなに勉強がはかどらなかったと思います。
森宮
合格される方はたくさんいらっしゃいますが、最高得点は常にトップの1人か数人だけです。
他の受験者とは勉強法のどこが違うのか、私ども事務局も含めて、多くの人が気になるところです。
黒羽
社内では、前回の受験者から試験の出題ポイントについて簡単なガイダンスを受けました。
そのおかげで学習方法が私にも分かりましたので、そういった意味では組織的に共有されている有効な情報に助けられた部分はあったと思います。
森宮
そこは非常に大きいですね。
ただ、最後はご自身が1人で受験するわけですから、ご自身の中できちんと目標を立てて取り組まれるのか、そうでないのかで大きな差が出るのではないでしょうか。
これはCPE資格に限った話ではありませんが、試験の難易度とは別に結果を左右する要素だと考えています。