CPE生産技術者マネジメント資格は、生産技術者として必要とされるマネジメントスキルの能力をより明確にするために、
2019年1月期の試験から名称が「CPE」から「CPE-B級」に変わります。
「CPE-ME」は、2019年11月期の試験より、「CPE-A級」とし、生産技術分野のプロフェッショナルとしての総括的なマネジメントを身に付けていることを証明します。
※すでにお持ちいただいている資格の価値が変わることはございません。
JVCケンウッド/JVCケンウッド山形インタビューその2|合併後のCPE導入の経緯とは
株式会社JVCケンウッド
SCM部 生産戦略グループ グループ長 伊藤様
SCM部 生産戦略グループ 参事 佐藤様
株式会社JVCケンウッド山形
技術部 部長 斎藤様
3名に、インタビューを行いました。
(聞き手:日本能率協会 資格制度事務局 中本)
合併後のCPE導入の経緯とは
中本
JVCケンウッドの合併当時や、合併後の生産技術者の様子について教えてください。
伊藤
当社は2008年10月に経営統合し、当初はホールディングスの下で事業会社ごとにそれぞれの事業を進めていましたが、2011年に完全に一つの会社になりました。
現在、モノづくり全体を見直そうという機運が高まっていますので生産技術の役割の見直しなどに取り組む好機だと思っています。
中本
改めて強化を図る機運が出てきたということですね。
斎藤
山形に関しても、事業の変化点がいくつかありました。
量産移行するモデルの変化、海外拠点への生産移管などがあり、生産技術部門も状況にあわせてリソース増減に対応してきました。
中本
生産技術者の教育としては、どういう取り組みをしてきましたか。
伊藤
以前、それぞれの会社のときは各々の教育体系があったのですが、合併とともにそれが薄れていきました。
全社的な連携強化や、横串を刺す活動の中で、いろいろな課題を挙げてみたところ、生産技術者の育成が必要ということがわかってきました。
事業や製品に合った教育というのは、それぞれの部門でやるべきだと思っていましたが、生産技術者の教育をどうすべきか考えていた際に、日本能率協会にCPEがあることを思い出したのです。
読んでみると、この本は生産技術者が認識すべき範囲を網羅していると思いました。
管理者、生産技術者としてどんなことを認識し、守備範囲にしておくべきかをまとめたものは、他になかなかありません。
そこで全社で活用するのに非常に良いテキストになると思い、2、3年前から活用しています。
中本
ガイドの中でも、生産戦略ガイドは特に良いことが書いてあると評価していただきましたね。どのような点が良かったでしょうか。
伊藤
当社グループはマザー工場、マザー機能をどの部門が担うのか、再考が必要と考えています。
生産戦略ガイドの基本的な部分が納得がいく分かり易い内容でしたから、社内のプレゼンでもガイドに出てくる言葉を使用させていただきました。
こういう概論があれば、自社で応用するときにとても役立ちます。
当社としては非常に参考になりました。
中本
3年前からCPEを導入開始されたとのことですが、CPEを知ったきっかけは何だったのでしょうか。
伊藤
私はこの部署に来た10年ぐらい前に日本能率協会のものづくり大会に参加させていただきました。
時間が空いたときにいろいろなチラシを眺めていて、その中からCPEを見つけました。
生産技術者の資格制度は聞いたことがなかったので、こういうものがあるのかと驚いた記憶があります。
なので、CPEの存在を知ったのは10年ぐらい前なのです。
中本
カンファレンス会場で知っていただくというのは珍しいと思います。
佐藤さんはいかがでしょうか。
佐藤
私は生産技術部会の事務局を担当していますが、教育の課題が持ち上がった際、JVCケンウッド山形の斎藤さんからCPEをすでに活用していることを教えてもらいました。初めて知ったのはそのときです。
中本
生産技術部会というのは全社の組織ですか。
佐藤
はい、生産技術に関する情報や課題を全社で共有する目的の会議体です。